大学英語教育学会(JACET) 1997年 春(中部支部大会)
5文型は不備とし、多くの所で、文型による英語学習指導がなされなくなっていました。
しかし、5文型では捕捉しがたい文例を、
見かたを変えることにより5文型で補足できる場合
「5文型は不備」とされる文例のほとんどが、これに該当しました。
数ある文例(詳しくは、教室に来られたい)の中から一例を挙げると、
He seemed to be a real friend.
「彼は真の友人のように思えた。」において、
‘to be a real friend’ なる不定詞が、名詞的用法か、形容詞的用法か に関して議論があり、
その結果5文型は不備である、とされてきました。
このような中で、
He seemed to be a real friend.
S (助動詞句) V C
He seemed tobe a real friend.
S V(動詞句) C
上記の英文はSVC型と補足でき、5文型の中の一つの範疇として捕らえられる。
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新たな文型(第6文型)とするとよい場合
それは、下記に示すように、「目的語を取る形容詞」なる文に見られる。
一例を挙げるなら
The book is worth reading.
「その本は読む価値がある。」におけるように、
‘worth’ なる形容詞が‘reaing’という動名詞を目的語としている。
この「目的語」は、動詞の目的語ではなく、形容詞の目的語である。
これは、「前置詞が目的語をとる」、というのに似ている。
ところで、「目的語を取る形容詞」は数多くあり、
(1)名詞を目的語に取る。
(例)Bob is like his father. 「ボブは彼の父親に似ている。」
(2)動名詞を目的語に取る。
(例)Bob felt like taking a walk. 「ボブは」散歩をしたい気分だった]
(3)不定詞を目的語に取る。
(例)Bob was eager to swim. 「ボブはしきりに泳ぎたがっていた。」
(4)that節を目的語に取る。
(例)Bob is sure that he will succeed. 「ボブは自分が成功することを確信している。」
(5)wh節を目的語に取る。
(例)Bob must be careful what he says. 「ボブは自分が語ることに注意すべきだ。」
(6)if節を目的語に取る。
(例)Bob is uncertain if he will succeed. 「ボブは自分が成功するかどうか自信がない。」
上記(1)~(3)は普通熟語として教えられていた。
しかし、(4)~(6)は到底熟語として扱い切れない。
そこで入試や模試では並び替えの問題等として出題されている。
そこで、「英語の要素配列の規則性」を抽出する立場から、形容詞の目的語を、「目的語:O」として扱い、
例(6)では、
Bob is uncertain if he will succeed.
S V C O と捕捉し、
第2文型(SVC型)の変形として、第6文型(SVCO型)としたときに、従来熟語として膨大な量があったのを、一つにまとめ上げることができ、学習効果は飛躍的に向上しました。 |